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組織型による分類

がんの組織型とは、がんの組織を顕微鏡で検査したときのがん細胞の大きさや形による特徴のことを言います。
肺がんを組織型で分類すると多くの種類がありますが、それらは小細胞肺がんと非小細胞肺がんとに大別され、その中で非小細胞肺がんはさらに細かく分類されます。
小細胞肺がんと非小細胞肺がんとでは、病期や薬に対する反応、また増殖のスピードも異なってきます。
小細胞肺がんは初期治療から抗がん剤での化学療法が主になるのに対して、非小細胞肺がんでは早期のものに手術療法を行うことが多く、この2つは治療方針がまったく異なってしまいます。
それでは小細胞肺がんと、非小細胞肺がんの中でも特に発症率が高いとされている腺がん・扁平上皮がん・大細胞がんの3つの特徴を説明していきます。


【小細胞肺がん】 この肺がんの特徴としては、他の組織型の肺がんに比べて細胞の形が小さいことと、細胞が密集して広がっていくという特徴があります。
また転移しやすく、がん細胞自身の増殖のスピードも早いので、発見したときにはすでに他の臓器へ転移してしまっていうというケースも少なくありません。
なので手術だけでは治療が困難になり、完全にがん細胞をなくすためにも化学療法や放射線療法が有効な治療方法になっています。
また発生部分のほとんどが肺の入り口付近で、喫煙者に多いというデータもあります。


【腺がん】
腺がんは胃腺や唾液腺などの組織と似た形の肺がんです。
胃がんや乳がんのほとんどは腺がんですが、肺がんの中でも腺がんが最も発症率が高くなっており、肺がん全体の50%を占めています。
その特徴として、増殖のスピードは早いのと遅いのがありますが、がん細胞自身が小さいときから転移してしまうという傾向があります。
発症部分は肺の奥の末梢部分で、非喫煙者や女性に起こりやすいという点が、小細胞肺がんとは異なります。


【扁平上皮がん】 人間の皮膚や粘膜のほとんどは扁平上皮という組織でおおわれており、細胞の形がこの組織に似ているのが扁平上皮がんと言います。
主に肺の入り口付近で発生しやすく、小細胞肺がんと同様に喫煙と密接な関係にあると考えられています。
また腺がんが肺がん全体の50%を占めるのに対して、この扁平上皮がんは全体の25%を占めています。
主に手術による摘出になりますが、放射線治療も有効と言われています。


【大細胞がん】
大細胞がんは細胞の大きい肺がんですが、腺がんや扁平上皮がんなどに比べても大きな特徴はありません。
発生部分は主に肺の入り口付近ですが、増殖のスピードが早いので発見したときにはすでにがん細胞が大きくなっています。
肺がん全体の10%ほどを占めており、小細胞肺がんと区別しにくく、場合によっては手術となることが多いようです。